のんびりおうちでアーケード基板

おっさんがアーケード基板について語ったり語らなかったりするユルいブログ。

アップスキャンコンバータ「VABOX2」を試す

先日アップスキャンコンバータが欲しいと書いたのですが、実は機器毎で結構相性があるんですね。その辺の確認が出来たらなぁと思っていたら、ひょんなことから、その手の機器の選定と購入を頼まれたので、コレ幸いとばかりに許可を取って自宅の環境で試してみました。
今回使用したのはIO-DATA製の「VABOX2」、最近よくあるTVチューナー内蔵ではなく、ビデオ信号*1をPCのディスプレイに表示することのみに特化した製品です*2。それを、液晶モニタのこれまたIO-DATA製のLCD-AD172CBRに接続します。映像ソースはPS2です。いや、折角だから、久々に剣サムとかモンハンとかやりたいし(笑)。
接続は簡単。ゲーム機からSケーブルでVABOX2に接続*3、VABOX2から、VGAケーブルでモニタに接続で完了です。ちなみに音声はVABOX2のスピーカー端子(ミニジャック)から、ディスプレイの音声入力(ミニジャック)にダイソーで買ってきた、ステレオミニジャックの分配端子を利用して、PCのサウンドボードからの音声とミキシングして接続します。今回音声の接続に利用したケーブルや分配端子、本当はDCをVGA接続する際に使おうと思って買ってきたのですが、思わぬときに役に立ってくれたものです。
結線が完了したので、早速PS2を起動してみました。問題なく映りましたが、なんだかぼやけた感じです。さらに微妙に縦線が入っています。「コレが噂の液晶との相性か?!」と思いました。一瞬諦めかかったのですが、VABOX2側の設定で何とかならないかと、マニュアルを読んでみることにしました*4
まず確認したのが解像度です。VABOX2はVGA(640×480)・SVGA(800×600)・XGA(1024×768)・SXGA(1280×1024)の解像度に対応しており、繋いでいるディスプレイはSXGAが標準です。当然、SXGAの解像度で出力しないと、拡大表示されてしまいぼやけた画像になるわけですが・・・初期値はVGAになっていましたorz。そりゃぼやけるはずです。早速解像度をSXGAに変更してみました。・・・今度は比較的かっちりした映像になりました。縦線も消えています。部分的に縁がにじんでいるのは、色合いの関係か、映像ソースの問題かもしれませんね*5。しかし、今度は画像が微妙に右にずれています。VABOX2の設定項目には表示位置の設定は無いので、今度はディスプレイ側の設定を弄ることに。手動で設定するつもりが、偶然AUTOを選択してしまい、ぴったり真ん中に収まってくれました(^^;)*6。ま、結果オーライということで。
とりあえず、剣サム、モンハン2、バーチャ4EVOをプレイしてみましたが、遅延らしい遅延は感じられませんでした*7。まぁシビアに操作していないからなのでしょうけどね。おそらく、前述のゲームで対戦をしたり、シューティングゲームをプレイすれば、遅延を感じることになるでしょう。
結論をいうと、普通に遊ぶ分には十分実用になると思います。価格も比較的安いので、TVを見る用途が無く、対戦格闘やシューティングのように遅延にシビアなゲームをヤリ込まない限りは、十分だと思います。もっとも画質に関しては、人それぞれなので、一概には言えませんが。ちなみに僕は、学生時代PCエンジン以外のハードを全てRGBで接続していた人です。その僕が満足できる、というレベルで判断して頂ければと思います*8
というわけで、アマゾンのリンクです。>IO-DATA VABOX2(AA)

*1:本製品はVGA、Sビデオ、コンポジット信号に対応。残念ながらコンポーネントには非対応だった。

*2:どちらかと言えば、こちらの方が本来のアップスキャンコンバータの姿だと思うが。

*3:映像、音声共。

*4:最初から見ておけという話もある。

*5:もちろんドットがはっきり見える部分もある。

*6:実はAUTOの存在を忘れていた。

*7:アップスキャン+液晶なので、間違いなく遅延は出ているはず。本来なら、剣サム、バーチャ4はフレームレベルでの遅延があったはず。

*8:もっとも、画像ソースがS信号な上に、アップスキャンなので、当然当時の画質よりは低くなっている。