のんびりおうちでアーケード基板

おっさんがアーケード基板について語ったり語らなかったりするユルいブログ。

ウインディII筐体からの録画について・その2

ウインディII筐体から録画するにあたっての注意点(≒失敗した点)をメモとして残します。ウインディIIに特化した内容ではありますが、他の環境でも応用は可能とは思いますので、参考になれば幸いです。(以上、コピペw)
というわけで、その2「使用するRGBケーブル、変換コネクタについて」です。長いので、折っておきます。

使用するRGBケーブル、変換コネクタについて

今回RGB信号をS信号に変換する機器として、電波新聞社の「XAV-2S」を使用しました*1。基板の録画用の機器としては非常にメジャーで、いわゆる鉄板というヤツです。ただし旧パッケージに限ります*2
このXAV-2S、説明書に「RGB15ピンの端子を使用する場合は全結線のものを使用しろ」との記述があります*3。この全結線が非常に重要だということを今回痛感させられました。
ウインディIIの背面のRGB出力端子は、シュリンクD-SUB15ピン端子*4です。対するXAV-2Sの入力端子は普通のD-SUB15ピン端子*5になっており、それぞれを繋ぐためには、コネクタの変換が必要になります。
今回はPC98*6からVGAモニタに接続する際に使用していたケーブルがあったので、それを利用して変換を行っていました。このケーブルは全結線ではなかったのですが、映像信号の入出力に必要な結線はされていたし*7、何より過去に普通に使用できていたことから、大丈夫だろうと判断して利用することにしました。しかし、ここに落とし穴があったのです。
筐体からXAV-2Sへの結線、さらにキャプチャーである、カノープス製のMTU2400FにXAV-2SからのSケーブルと筐体からの音声を接続し、録画準備が完了しました。早速テストでキャプチャされた映像をPC上に表示させると・・・モノクロで非常に暗い画像が表示されました。TVやAVアンプに繋いでも症状は同じだったため、信号が弱いと判断しました。原因を考えると、筐体(JAMMA→JVS変換基板)からの出力、基板の相性、そしてケーブルが挙げられました。
原因を確認すべく、基板の変更*8、別の映像ソースの利用*9JAMMA→JVS変換基板を介さない映像の入力*10等、いろいろ検証し、最後に確認したのがケーブルの交換でした。ハードオフで入手しなおした、変換コネクタ*11と、全結線のVGAケーブルを使用して、各機器を再接続して、キャプチャ画面を確認すると・・・見事に映像が表示されていました。結線されていなかったピンを確認していないので、詳細は不明ですが、とにかく全結線であることが重要だったようです*12
余談ですが、ネットで情報を収集してみると、XAV-2Sを使用してゲーム基板の録画している方は、RGB21ピンを使用しているケースがほとんどでした。基板に限らず、ゲーム系の15KHzのRGB出力は21ピンを採用しているためでしょうね。RGB15ピンは同期信号が水平垂直の2つに分ける必要があるので、一工夫必要になります*13。たまたま、ウインディIIのRGB出力端子(=JAMMA→JVS変換基板=JVS規格)が15ピンだったので、そちらを採用しましたが、コントロールボックス等から普通に録画する場合は21ピンの方が良いと思われます。

*1:かなり前に安価で入手。今思うと非常にラッキーだった。

*2:もちろん手持ちは旧パッケージ版。

*3:入力ソースとして、21ピンと15ピンのRGBが利用できる。

*4:いわゆるVGA端子。ピンが3段になっている。

*5:ピンが2段になっている。

*6:正確にはPC486GR。エプソンの98互換機、名機である。

*7:実際の話、音声用のピンはスピーカー内臓モニタでないと意味が無い=不要。

*8:虫姫さま→ヴイ・ファイブ。結果は変わらず。

*9:メガドラをRGBに変換し、入力。結果は問題なし。

*10:NAOMI基板を使用した。結果は変わらず。

*11:PC98の刻印入り。これならガチだろうと判断し購入(笑)。ちなみに100円。

*12:GNDとかその辺が関係しているのでは?と予想。

*13:基板上の同期信号は複合同期信号=21ピンの同期信号であるため。