のんびりおうちでアーケード基板

おっさんがアーケード基板について語ったり語らなかったりするユルいブログ。

ぺんぎんくんWARS、シンプルだけど熱いです

  • ぺんぎんくんWARS(UPL 1985)

このゲームのタイトルを聞くと、アスキーが発売したファミコン版をを思い出す人が多いと思いますが、オリジナルはアーケードで、UPLが開発したんですね。正直自分も基板を入手するまではファミコン版しかやったことがありませんでした。あ、でもUPL製であることは、昔から知ってましたよ?
実は意外なほど、いろいろな機種に移植されています(FC、MSX、PC88、FM-7、X1、GBの6機種)。さらにMSX2で続編が作成されているらしいのですが、これにはUPLが関わっていなそうです。「忍者くん」における「忍者じゃじゃ丸くん」のようなものでしょうね。
2方向レバー+1ボタンによるシンプルな操作で、やることはただひたすら、相手陣地にボールを投げ込むだけ。これだけだと異様に簡単そうに聞こえますが、敵のアルゴリズムがよく出来ているので、メチャクチャ熱いんですよ。ポイントは、相手自身にボールをぶつけて、気絶させている間にボールを投げきるところで、逆にこれが出来ないと相当つらい戦いを強いられる事になります。当然、敵側も同じことを狙ってきますので、一筋縄ではいきません。こちらが負けたときの相手のリアクションがムカつくんですよ、これが(笑)。
あとはBGMの元ネタが石川秀美の「もっと接近しましょ」なのか、シーラ・Eの「グラマラスライフ」なのか、どうなのか?


タイトル画面です。

なんとも可愛らしい感じのタイトルロゴですが、ゲーム内容はかなりシビアな戦いなのが(笑)。ペンギンに挟まれたUPLのロゴにウットリです。


ゲーム画面とランキング画面です。

画面もとてもシンプルです。当然対面が敵側なのですが、FC版で対戦するときは奥側が若干見難くて不利だったんですよね。その点GB版はケーブル対戦だったので、1人1画面の公平な対戦が出来てよかったですね。タイトルに"VS"の文字が付いたのは伊達ではありませんでした。
ランキング画面は、動作確認も兼ねて遊んだときのスコアが載っています。2面か3面まで進めました。スコアネームの後の"!"は入れた覚えがないですが、規定文字数まで勝手に埋められるのでしょうか?(未確認)


基板の画像です。

部品点数もそこまで多くない、シンプルな基板ですね。


メインCPUのZ80Aのアップです。SHARP製ですね。


音源部です。PSG音源である、AY-3-8910を2個積んでいます。正直そこまでBGMが豪華ではない気がするので、BGM用と効果音用に1つずつ使っているのでしょうね。


正直、このゲームの基板を入手できるとは思っていませんでした。UPLのゲームを集める上で、障害になるだろうと思っていたゲームのひとつだったので、初めて基板屋さんのリストに名前を見つけた時に、即購入することができたのはラッキーだったと思います。
ちなみに買ったお店は、ひげねこ堂さんです。さすが「ちょっと変わったゲームが入荷しやすい」と自ら言ってのけるお店だけのことはあります。今後も贔屓にさせていただきます!

とりあえず、UPL祭は今回で終了です。実はあと1枚紹介していないUPLのゲームが手元にありますが、それはまたそのうち。