のんびりおうちでアーケード基板

おっさんがアーケード基板について語ったり語らなかったりするユルいブログ。

賭けに出てみました

もう結構前になりますが、おまけについてくる基板目的で、コントロールボックスを落札しました。出品者はリサイクルショップで、おそらくアーケードゲーム基板に関する知識はないと思われます。それでも、突撃しようと思った理由は、おまけの基板について書かれた、Konami GX587,GX687というナンバーにあります。
コナミアーケードゲームに詳しい人ならご存知のことと思いますが、コナミアーケードゲームにはGXナンバーと呼ばれる開発コードがついています。件のおまけ基板のGXナンバーは、"GX587"が「沙羅曼蛇」シリーズ*1で、"GX687"が「魔獣の王国」のものだったのです。インストと取説はないものの、もしこの基板が動けば、オマケどころか、コントロールボックスがオマケになるほどです。
上に書いたように状態に関しては全くわからなかったのですが、最悪基板があれば修理できるだろうくらいの気持ちで挑んだわけです。ちなみに魔獣の王国の基板は、その筋の方の意見で「基板の形状的にありえない。おそらく『グラディウスII』だろう」ということでしたが、"まぁそれはそれで"という感じでした。

というわけで、がんばって落札してみました。ワクワクしながら、届いた荷物の梱包を解き、エアキャップにくるまれた基板を取り出しました。
えーと、エアキャップにしっかりと"グラディウスII"って書いてあるんですけど(苦笑)。ちなみに沙羅曼蛇と思われる方の基板には特になにも書かれていませんでした。


早速起動実験です。まずは「沙羅曼蛇(と思われる基板)」から。基板に外傷がないことを確認して*2、電源を入れると・・・

無事起動しました!喜び勇んでゲームを始めると・・・ビックバイパーが勝手にショットを打ちながら右下に進んでいきます。ガーン!キー入力壊れてるじゃないですか、やだー!
・・・気を取り直して、ロードブリティッシュでスタートすると、今度は正常に動作し、そのまま1周クリアすることができました。キー入力異常は修理できそうなので、これは”当たり!よかったのぉ”という感じでしょうか?


お次は「グラディウスII」です。TWIN16システムの基板を生で見るのは初めてなので、へーと思いつつシゲシゲと基板を眺めます。

こちらも基板上に外傷は見当たらなかったので、起動してみました。
なかなか起動しないので、ハラハラしながら見守ると、ROM/RAMチェック画面が表示され、CPU BのR9にBADが出ているではありませんか、やだー!(それはもういい)

あわてず電源を落とし、ソケットになっているROMや基板同士をつなぐコネクタを押してから、再度電源投入・・・症状変わらずでした。その後もTwitter上でアドバイスを頂きながら、さまざまな対策を施しましたが、残念ながら症状は回復しませんでした。
ひとまず基板上でR9と書かれた位置のチップを捜索・発見したのですが、

このチップがお亡くなりになっている(=BAD)、ということなのでしょう。


チップを交換するか*3、別の場所の同じチップと付け替えて、BADの位置が変わるかどうか等の、チェック方法を教えていただいて、どうしようか悩んでいると、その道のベテランの方から1つの提案を頂きました。「メモリチェックをはずしたROMで動かしてみて、原因の切り分けしましょう」というものです。そんなことが可能なのか!?と思ったりもしたのですが、なんとそういうROMをお持ちなのだそうです。とんとん拍子に話は進み、件のROMを送っていただけることに。ついでに沙羅曼蛇のSPバージョンクローンのROMまで送ってくださいました。ヤター! ちなみにウチにROMライターはあるのですが、肝心のEPROMの在庫がなかったので、折角だから焼いたものをお送りいただいてしまいました。
長くなったので続きます。

*1:国内海外、ライフフォースの何れか。

*2:EPROMのシールは1枚剥がれていましたが。

*3:幸い同等品はまだ入手可能。1つ単位で買えるかどうかは不明。値段も不明。