カワクス販売の謎に迫る
・・・のか?(東スポネタはやめい)
先日の「ミュータントナイト」が絡む話になるのですが、かつて、カワクスと言う名前の会社がありました*1。この会社の詳細はWikipediaを見ていただくとして(手抜き)、この会社が販売した、数少ないゲームの1つに「ミュータントナイト」があるわけです。ちなみに「ミュータントナイト」以外にUPLのゲームがカワクス販売になったものは無いようです。
では、なぜ「ミュータントナイト」だけが、カワクスから販売になったのか?これは憶測に過ぎないのですが、その謎を紐解いて見ましょう。
「ミュータントナイト」、先日紹介したように、奇抜すぎるキャラデザインに苛烈な難易度と、常識的に考えれば一般受けしないであろうこのゲーム、現実にはリリースされ、その内の一枚が手元にあるわけです。では、一般受けしないであろうこのゲームが、なぜリリースされてしまったのか?その鍵は「大列車強盗」が握っています。
「大列車強盗」、コナミが開発した西部劇をモチーフにしたアクションゲームです。国内のショーに出展されたものの、受けが良くなかったのか、海外のみの販売となりました*2。かろうじて、サントラに収録されたのがせめてもの救いでした*3。ところが、何年か後に、突然国内で販売されます。カワクス側で「大列車強盗」を気に入った人がいて*4、ウチが販売しよう!ということになったというのが理由のようです。ご丁寧に元々コナミ規格のエッジコネクタだった基板をJAMMA規格に対応させてまで販売してしまったのだから、頭が下がります。しかし、このゲームは全然ゲーセンで見かけませんでした。何枚販売されたのかはわかりませんが、相当少なかったのではないかと思われます。中古基板も全然出てきませんしね*5。個人的には好きなゲームですね。曲もカッコいいですし。海外版しかやったことないですが。
さて、勘のよい方はお気づきかもしれませんが、「ミュータントナイト」は本来ボツゲーだったのではないか?と僕は推測しています。それを「大列車強盗」同様、カワクス側が救ったということです。UPL製のゲームで唯一のカワクス販売であること、流通した基板の枚数が少ないことが、それを裏付けていると思います。上ではあのように書きましたが、奇抜なデザインは味があるともいえますし、高い難易度もアーケードゲームとしてはOKなわけで、何かしらが、カワクスの中の人の琴線に触れたのでしょうね。ミュートロンくんかわいいもんなー。
本当のところは分かりませんが*6、こんな感じではなかったのかなぁと、長年思っていたので、いい機会だからとネタにしました。なにはともあれ、個人的に好きな2つのゲームに日の当たるチャンスを与えてくれたカワクス社に最大の感謝を送りたいと思います。ありがとう。そしてありがとう。